都市の巣箱ができるまで vol.4
木製建具の製作風景を。
都市の巣箱では、お家の顔になる大きな窓はチークで作られています。
無垢材で作られた建て具は、風にも負けない重量感。安心感があって、手に触れたときのちょうどよい温度もまたいいのです。
そしてなによりよく目にしたり手が触れる場所が、いい素材でできているって気持ちいいだろうなと思ってみたりするのです。
墨付けして、加工。
木に無理をかけないよう、少しずつ調整していきます。
組み立ても緊張感を持って、慎重に。
窓の開閉を確認しながら、カンナで微調整。
これは台所にある大きな窓。
眺望も風通しもよく、とても贅沢な景色。家事の合間にこの景色を眺めながらコーヒーを飲む。(ふわんふわんと妄想中)その時間が、とてもいい息抜きになりそうです。
いつか、京都の詩仙堂で「日本人は庭を絵画のように見る風習がある」という話を聞いたことがあり、まるで額縁のような木製建具を作る姿に、ふとその言葉が思い出されました。
暮らしの中で気持ちが豊かになること。いつも見ている何気ない景色が、ふと綺麗だと感じる瞬間かもしれないなと思いました。